• 隠棲のススメ
    私の歳になると、『自分の過去の失敗や後悔するようなことにはひとつのパターンがある』ということがわかる。これは自分一人だけの話ではなく、私のまわりの人たちも、みんな『一定のパターン』で生きていることがわかる。それに気がつくかどうか?というのは、その人の幸福に大きく影響すると思う。最新の科学では、人工知能が「こころ」を持つのか?ということが話題になっている。結論から行くと、「どうも持つらしい」というこ...
  • 貫録のない時代
    数日前、スチールのブレーキアーチをわけてもらいに行ったら、たまたま古いフレームを見せられまして、塗り替えたいという話でした。「これは良い貫禄が付いているから、塗り替えないほうが良いと思うな。」と言う話をした。これはいつも当ブログで言っていることですが、塗り替えるのは最後の最後でよい。私の手元に残っている自分の古いものは、もう塗り替えられてしまっていて、残すに値しない塗装であるとか、あまりにコンディ...
  • 林檎の食べ方
    もちろん林檎は生で齧ればよいのですが、紅茶や珈琲と合わせるとなるとそうはゆかない。英国だともっともポピュラーなやり方は以下の通り。まず、香りのよい固い林檎を選ぶ。英国だと私はコックスを好んでいました。日本では紅玉とか、弘前や津軽の林檎が好き。私のこどもの頃は、長野に親戚があると、もう、あっちからもこっちからも林檎を送ってきて、人にあげようとすると、その人も郷里が長野だったりして、どうにも収拾がつか...
  • 『いい生活』
    私のこども時代から青年時代にかけて、よく『いい生活』という語を耳にした。「あいついい生活してるな~」と言う風に使うのですが、1980年代半ば頃から聞かなくなった。「いい生活」から「おいしい生活」になり、そのあとはこうした表現が消えた感じがある。この『いい生活』には、『名より実をとる』ような響きがどこかにあった。『英国式』というのは、その中で『一生のスパンでの節約と優雅な生活』と言える。洋服に関して...
  • 真っ黒ブラック
    ネットの配信ニユースで『自動車整備士の薄給与』の問題が出ていた。手取りで11万円弱とか、なかには手取りで8万円と言うのもあったらしい。それを読んでいて、『あ~~、自動車もついに自転車業界に近づいたか!』と思った。それどころか、航空会社もJALが隣国で整備をさせていると言う記事を読んだ。そのような給料で、結婚して、こどもに良い教育など受けさせられるはずがない。それで、人口不足、熟練工の不足などで、海外...
  • 旅に生き
    みんな世代交代の時期。親戚のところへ今日行ったところ、行き来のある親戚はいまのところ私だけだという。あとは生きていても音信不通。残っていてもたいした人数ではない。私の方とは微妙にネットワークが違う。最近は『無縁社会』とか言う言葉があるようですが、親戚間、一族間の結びつきや結束も弱まっている。ひとつには『まめに連絡を取り合う親族家族主義、というかそういうものがなくなっているのだと思う』。自転車関係の...
  • これでいいということはない
    こうしたハンドビルトの自転車というのは、どこまで仕上げればよいのか?というのは、ほとんど『きりがない』というのが答えでしょう。どこかで、『このぐらいだろう』で終わりにする。前の記事を使えば、そこで、『ここのところが、、』というような批評家は、『一生消費者』の人であると、まあ、口にはみんな出さなくても職人はそうみなしていると考えて間違いがない。筏(いかだ)とか渡し船のたぐいは、川を渡ってしまったら用...
  • ねこも高齢化すると
    だんだん神がかってきます。わかっているだけでも20年ほど生きている。昔はラーメン屋に住んでいて、10年ぐらいいた。そしてその店が夜逃げする一か月前に自分からその店を出て移り住んできた。ねこも10年一緒に暮らしていると、家の中のことはすべてわかっていると言いますから。たいしたものだ。こうして、涼しい風に当たっている様子を見ると、きつねのようでもあり、なんだかねこを超越した感じに見える。...
  • 一生消費者
    昔の日本では、人は生産者であり同時に消費者であることは普通であった。農家は作物を作り、冬は工芸品を作ったりザルや籠を作ったり、履物をつくったりして現金収入を得ていた。武士ですら細工物を作ったり、それこそ『からかさ』を貼ったり、縫物をしたり、何か彫刻をやったり、玩具を作ったり、生産者の側になった。たぶん、これが『日本人は器用だ』といわれる基礎を長年つくってきたと私は思う。スポーツカーZの父と言われたK...
  • 直取引の季節
    うちのほうは、よく農家が店の前に屋根付きの台を置いて野菜を売っていたりします。自転車族の楽しみの一つは、農家の人との直接交渉。仲間のうちには左右のパニアバッグ一杯になるほど野菜を買う人が少なくない。なかで、もっとも難しいのは『栗』の交渉なのです。無人の台に袋に入れられて並んでいるものは、だいたい粒がちいさい。選別したあとのものがほとんど。「もうちょっと大きいのが欲しいな、値段は3倍でもいいから」と...

プロフィール

roughton

自然と調和して、自転車の上のEthicalな生活をして、健康長寿。

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