あわてず、いつも通り


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ゆきつけの店の入り口に張り紙。4月6日からとうぶんの間お店を閉めますとのこと。賢明な決断だと思います。誰がどこからコロナウィルスをもってくるかわかりませんから。それが出来る体力のあるお店は良い。ないところはたいへんでしょう。そのお店のご主人は糖尿病などの持病があるので、罹患したら危うい。

うちはご存じの通り老母が介護5で、免疫が下がる薬を飲んでいるので、うちもコロナウィルスを持って帰ったらたいへんなことになる。手指はまめに洗い、マスクをして、外から帰ると眼と鼻を生理食塩水で洗う。カギや小銭、外部から来た荷物など、あとスーパーでの買い物は誰が触ったかわからないので、すべて洗うか消毒する。これを過去4年ほど続けている。

うちの用事や仕事がひとくぎりついて、自分の珈琲を淹れるのもいやになると、喫茶店へ行っていたわけだが、つぎつぎとマスターが亡くなったり、閉店したり、残っているオアシスは少ない。今のところは一軒だけ。そこも表から見ると『閉店』の札があるが、常連だけは顔パスで朝だけ入れる。そのお店の常連は70歳、80歳の人がけっこういらっしゃる。みんな、自分の家と庭と、畑と、喫茶店しか行かないので、かかる確率は低い。しかも、みなさん歩いてくる。中はsocial distancingでみんな2m以上離れているし、窓は開け放っている。『朝しか開いていない』。

それでも私は念のため、消毒薬で自分の机をシューシューやって、椅子の背中なども消毒してから座る。まったく表へ出ないで家にこもっていると、筋肉が萎える。私は自転車で移動するので、体力の衰えはあまり気にする必要がない。

つまりほとんど、外出自粛になっても、私の生活は変わらない。ウィルスのいないような林の中へ、ウグイスの声を早朝に聴きに行ったりする。ウグイスでなくても、四十雀やエナガのつぶやきも味わい深い。

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用事を済ませて、帰宅。家での仕事して、紅茶を淹れたりするが、菓子を買いに行かずに、自分でスコンを焼く。何の不満もない。

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昨日はヤスリをかけていたら、金属粉で喉をやられた感じがする。今の時期、咳をしていると、刃の視線が飛んでくるので、週末は自重する予定。

自転車はじつに安心だ。人との距離は2mどころではないし、感染者と死亡した人の数字で満ち溢れたニュースをしばしのあいだ忘れて、不安も心配も頭から思考停止で消去する。風が髪の隙間を抜けて行き、風と鳥の声と新緑の中の気持ちよさで、『今のこの瞬間の気持ちよさ』で、鬱屈した気分を転換する。

レーサーやMTBでもそれは出来るかもしれないが、レーサーでは荷物を運ぶ『生活自転車』の用をなさない。また、飛ばしていれば、路面に、他の車両に、これから先のコーナーに、意識を集中しないといけない。四十雀の声に自分のこころが反響する余韻を楽しむのにはむかない。

自分の車両に、また昔付けていたカギのかかるメタルのケースを付けようかと考えている。

通勤ケース 006

都心の密集した建築物や混雑した公共交通が嫌で、そうかといってクルマも好きになれず、もっぱら自転車に重きを置いてきた。それは私の期待を裏切らないものだったと思う。自転車、それも『ライフスタイル自転車』を趣味としてきてよかったと、しみじみと思う。

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『自転車までの科学技術』は私は『必要にしてかつ充分』だと思う。スマホは、メーカーが同じなら、姿は同じ。しかし、自転車にはエンジニアリングの技と美が、たたずんでいるだけで見てわかる。こういう機械は他には、モーターサイクルと時計、カメラぐらいではないか?願わくば、これ以上パンデミックがひどくならず、うまく終息して、AIに監視されるような世界にならず、かつてのおだやかな日常が戻ってきますように。

aarine 317

プロフィール

roughton

自然と調和して、自転車の上のEthicalな生活をして、健康長寿。

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